2006年 02月 23日
音の原点がサウンドボックス |
この蓄音器についているサウンドボックスはNO’5A、高級品だ。
レコードに刻まれた音溝を針でなぞり、その振動をテコの原理でジュラルミンの振動板に伝える。
それが音となって聞こえてくる。シンプルな構造で、遊びがいがあるところ。
メンテは振動板の取り付けと、ガスケットの手入れ、それとカンチレバー(スタイラスバーと表記するものもあるが、おいらはその機能からカンチレバーと呼びます)の軸受けを遊びがなくスムーズに動くようにすることかな、古いやつはグリスが硬くなっていて、歪の元になっていることが多いからね。
サウンドボックスからの音が、ホーンに入って行くアームを兼ねたスロートがこれ、やはり可動部の滑らかさが大切だし、磨きも視覚的に重要だ。
それと、気がつかないけど、スロートの中を指で探ってみよう。金属の表面処理でザラザしているのが多いが、ここは滑らかなほどベスト。時間のある時磨いておこう。実際驚くほど音がなめらかになる。
で、それから音は、ホーンに入るわけです。
by chikonki
| 2006-02-23 18:44